毘沙門天

毘沙門天
金毘羅さまはクンビーラの音写でした。仏教に取り込まれたクンビーラはヴァイシュラヴァナとなり、その音写が毘沙門です。金毘羅さまは仏が日本の神の姿であらわれた権現さまですが、毘沙門天は本来の姿の戦闘神です。ですからもとは同じでもその性格はまるっきり違います。
毘沙門天は別名多聞天、そうあの帝釈天にひきいられ、善行をチェックするという四天王の最強の神です。須弥山中腹の北側にででんといらしゃって、夜叉をひきいて仏敵ににらみを効かせています。
毘沙門天の立像の足元には、邪鬼を踏んでいる像が多いのですが、この邪鬼をあまのじゃく=天邪鬼といいます。腹部にいらっしゃる邪鬼がモデルになっています。
なぜそんなに怖い毘沙門天が福神になったのでしょう?もともと”クンビーラ”は鰐を神格化したもので、財宝を守る神とされました。それが金毘羅と毘沙門天の同一視により、混線がおこります。前述のように性格を異にする両者ですが、 日本的にあいまいになり、福の部分が大衆信仰の要になったのでしょう。毘沙門天は七福神の仲間入りを果たすのです。



