大黒天

湯島天神・大黒天像
大黒天よくよくみるとなにかに似ています。そう、米俵をふたつの睾丸とすれば、まさにペニス、男根です。帽子と頭の部分は亀頭です。 後ろの袋はもちろん子宮で、小槌は陰茎クリトリスとすれば、まさに全身で男女のセックスを象徴しているわけです。愛くるしいおっとりとした姿は、実はとても官能的な象徴を隠すためのものでしょう。
豊穣の神として機能するには暗に生殖を象徴する必要があったのでしょう。
大黒天はもともとヒンドゥー教の神様です。マハーカーラといいマハーは「偉大な」、カーラは「暗黒」、つまり「大暗黒神」、ブラックホールに住み死を司る恐怖の神様であったのです。また最高神シヴァの夜の姿という説もあり、夜の時の妻は「カーリー」、まあとにかく夫婦そろって恐ろしいわけです。
マハーカーラーは不老不死の妙薬をもっています。その薬のために、自分の血肉をマハーカラーに差し上げる。しかし、その憤怒の姿に恐怖すれば、すぐさま、その人の命を奪ってしまうのです。なんともひどい神様です。
インドから中国へ、そして日本へと大黒天は渡って来たのですが、当初は「不動明王」などと同じように「破壊」そしてその再生からくる「豊穣」の神でした。日本には「大国主命(おおくにぬしのみこと)」だいこくさんがいらっしゃた。だいこく・おおくにの混線がおこり、「豊穣」の面が強調され、現在は、食物・財福を司る神「大黒天」とし機能しています。
日本神話で解釈すれば、いなばの白兎で、オオクニヌシが八十神の荷物をもったから、大黒天も後ろに袋をもっていることになります。また、オオクニヌシがスサノオに殺されそうになったとき、鼠がそれを助けたことから大黒天の使者は「鼠」ということになります。
いろいろな性格をつけたしていけば、最後は福耳のわらった「大黒」さまになるのでしょうか?ここでも「笑い」と「恐怖」の本質はいっしょだということをわたしは思ってしまいます。



