観音さま

会津大観音
日本人に一番ご利益をもたらしてきた仏さまといえばやはり「観音さま」でしょう。
まず「キャノン」。いまはプリンターやコピー機で有名ですが、昔は「カメラ」。1933年、吉田五郎さんはライカのようなカメラが創りたくて精機光学研究所を創設します。1934年、試作機が完成しますがそれを吉田さんは「KWANON(かんのん)」と命名します。吉田さんの「観音信仰」として有名なはなしです。
「観音開き」の扉は最近少なくなりましたが、これは、観音さまを納めた厨子が、ぱかーん、と開いたからです。
本当に難しいのですが、日本人に一番よく読まれているお経「般若心経」では「観音さま」が悟ったことがまず書かれています。「観音さま」=「観自在菩薩」です。
観自在菩薩(かんじざいぼさつ)
行深般若波羅蜜多時(ぎょうじんはんにゃはらみーたじ)
照見五蘊皆空(しょうけんごうんかいくう)
度一切苦厄(どいっさいくやく)
観音さまは、そりゃまあ大変な修行をされまして、あるとき、はっと気づいたのです。ごちゃごちゃした物事、あれこれと悩む心、お金、車、別荘、愛人、M&A、病気、うわさ、出世、妻、・・・わたしにとって重要だったこんなもんは、うわべがあるだけで、じつはいっさいがないんだ。まあそうしたら観音さまの心は本来のさんさんとした輝きをとりもどしたのです。
観自在菩薩はサンスクリット語で「アヴァローキテーシュヴァラ」。頭を結い上げ男でも女でもありません。今でいうブレスレットやネックレスのような飾りをつけて、そりゃまあ美しい。左手には水瓶や蓮華をもっていらっしゃる。
「妙法蓮華経第25普門品」は「観音経」として有名ですが、このお経のなかの観音さまはとんでもない。神通力(超能力)の雨あられ。
現代でいえば「ドラえもん」でしょう。われわれが困ったとき、「南無観自在菩薩」(ドラえもん)と一心にとなえる。そうすると、七難(ジャイアンからのいじめ)、三毒(のび太の悩み)もみな救ってくれる。具体的に三十三身の化身(未来の道具)をあげ、いかなる苦難災害にあっても恐怖心を取り除いていただける。
それには一心「南無観自在菩薩」と唱えるだけでよい。
韻を踏んだ偈(げ)の部分ではその凄さを再確認します。(ドラえもんではのび太のずるさにより、未来の道具あまり役に立ちません)
「観音さま」により多くの日本人不思議な体験しています。「観音さま」確かに脳内物質の異常放出による幻覚かもしれませんが、「観音さまに救われた」という事実は残るわけです。あながち、賊の刀が「観音さま」の力で折れ、火の中でも無事、水難にもあわず、・・・というのは非科学的と片付けられるものではありません。
あっ、観音さまだ。
と見えたときどんな格好しているのかと近くのお寺さんで見てきましょう。そこでだまされたと思って「南無観世音菩薩」一言、いいことあるかもしれませんね。



