故人は明日荼毘(火葬)にふされます。
そのときはまさに”白骨のみぞのこれり”です。
スケジュールはこちらを参考にしてください
東京のお通夜は昔と今では、その役割がちがっています。
- ※昔のお通夜
- 遺族・親族・近親者など限られた人達で故人を忍びました。
近い人達は徹夜で、ろうそくの火をまもり、お線香をあげ
お酒を飲んで、故人の思い出を語りました。
お寺さんの読経も長くはありませんでした。
料理は近所の奥様方の手料理です。
- ※昔のお通夜の役割:
故人との最期のお別れを明日にひかえ、親しい人にとっての
ワンクッションとして、機能してます。
夜通しのお守りは、宗教的な意味合いよりも、亡くなった方を魔から守る
という人間的な意味合いが強いでしょう。
- ※現在のお通夜:
- ぞくぞくとご会葬の方が弔問にこられます。
(仕事が終わった後になります。告別式の時は仕事になるためです。)
通夜ぶるまいは、仕出し料理になり、会葬者の数により
ご負担が大きくなります。
消防法によりほとんどの会館では、火は消します。(町屋斎場などでは、宿泊は可能ですが9時には火も鍵も閉められます)寝ずの番というものができなくなり、親族は一度帰宅します。
- ※現在のお通夜の役割:
ご会葬の方の弔問を受ける場でしょう。
故人との思い出を語り合うのは、皆さんがおかえりになってからです。
時間にも追われてしまいます。
故人を夜を徹して守らないというのは、
非情なようですが、体力的には、昔より楽ではないでしょうか。
つまり現在の東京でのお通夜は、ご会葬の方のためという感じがします。
喪主さんは気を使いへとへとです。
ただこれは、現在の事情を考えると仕方がありません。
世話になった、親しかった方の葬儀に香典をもって弔問に伺えるのは
仕事が終わってからです。
これからもしばらくこのスタイルがつづくでしょう。