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葬儀の心得・葬儀告別式とは?

葬儀告別式

葬儀告別式とは?

と聞かれますと、仏教各宗派によりまったく違いますので答えはまるっきり違います。しかもお寺さんによって違ってきます。大体のタイムスケジュールはこちらを参考にしてください。


葬儀の内容を各宗派ごとおおまかに説明します。

①天台宗
天台宗
お寺さんにより違ってきます。 「法華経」もあり、「阿弥陀経」もあり、光明真言もありです。 故人の髪を剃る仕草をし、俗世間からおわかれしてもらいます。 仏法僧の三宝に帰依することを確認し(仏弟子になります)
「阿弥陀経」で浄土のすばらしさを故人に伝え 故人に引導を渡します。 その後故人は西方浄土に歩き出し 法華経により仏様の境地にいたります。
②真言宗
酒水器
またまたいろんな派があり、お寺さんにより違います。 真言宗のお経はなにがなんだかわかりませんが (梵語(サンスクリット語)がかなり登場します。) 聞いていると楽しいお経です。
よく唱えられる真言は「南無大師遍照金剛」(なむだいしへんじょうこんごう) ・・・・空海さんを称える真言です。
「オン・アボキャ・ベイロシャノウ マカボダラ・マニハンドマ ジンバラ・ハラバリタヤ・ウン」 ・・・・これが光明真言です。
儀式はやはり灌頂(かんじょう)の義が中心です。 即身成仏、大日如来との一致です 葬儀屋はお寺さんに開式前にきんぴかのいれものに 少しだけ水を汲んでくるように(酒水器)いわれます。
散杖(棒)でぱぱっとふりかけ、 如来の五智を表現する五鈷杵(ごこしょ)を授けて 灌頂をします。
血脈(けちみゃく)は仏陀から延々と続く 師匠弟子の関係を明らかにした物です。   (親族の戒名が書かれているわけではありません。) お経は理趣経(りしゅきょう)が中心で、大日経はあまり読まれません。 とにかく、いろいろな真言を唱えたり 印を結んだり、儀式としては一番儀式っぽいです。 秘儀っていう感じです。 でも、なにがなんだかわかりません。
③浄土宗
阿弥陀様
法然さんがなくなるとき 「光明遍照十方世界、念仏衆生摂取不捨」 ととなえてなくなったそうです。
故人を西方浄土に送る儀式です。 葬儀では三宝礼(仏法僧に対して礼拝する)のあと
鎖龕(さがん)・・・棺を閉ざし、中啓(扇子)で円を描きます。
が行われます。
起龕(きがん)・・・棺を起こして斎場へ行くための文
につづいいて下炬(あこ)は引導のことです。 2本のたいまつの模造品(本物なら本堂が火事になります) をとり、一本を地に捨てます。 汚れた地上を離れる意味があり もう一本でくるりと円をかき、引導文を読みます。
餞別(せんべつ)の辞のあと、「南無阿弥陀仏」の十念を となえます。 最後の回向のあと、再び十念を唱え 仏を天上に送ります。 初七日では「阿弥陀経」が唱えられることが多いようです。
④浄土真宗
阿弥陀様
キリスト教と似ているところがあります。 故人に引導を渡しませんし、追善回向(より高いステージへと回向する) をしません。受戒もしません。
原理主義にはしれば、葬儀すらいらない事になりますが 他の仏教のように葬儀をします。
葬儀ではよって、故人の徳を偲び、阿弥陀如来の聖を確認し 親鸞さんの教えを守ることを確認する儀式です。
先請阿弥陀。三匝(さんそう)の鈴は、大きな鈴(りん)を小さい音から大きい音へと打ち鳴らします。その後、路地念仏(南無阿弥陀仏)を唱えます。
表白(ひょうびゃく)は引導のようなもので
「思うに無常の嵐は時を選ばず処を定めず 老少のへだてあることなし。 しかるに恩愛の絆、いよいよ断ちがたく別離の情 また去りがたし。阿弥陀如来はかかる煩悩熾盛(ぼんのうしじょう) の我等を憐れみたまい、超世の悲願を立てたもう。 まことにこの本願の力によらざれば いかでか出離生死の道あらんや・・・」
と、
そして「正信偈」、回向と続きます。
⑤臨済宗
座禅
臨済宗の基本は座禅です。 「不立文字(ふりゅうもんじ)」の伝統で、 やはり、参禅し、師匠に教えを請わなければ 本当の悟りはえられないでしょう。 葬儀はあくまで儀式の手法をもちいて 故人を悟りに導くものです。
葬儀ではやはり多くの派により違いが出てきます。 枕経では「観音経」「大悲心陀羅尼」など、 通夜では「観音経」「金剛経」など、 剃髪し、三帰戒を授け、仏教徒となってから、葬儀をします。
龕前念誦(がんぜんねんしょう)
鎖龕諷経(さがんふぎん))
起龕念誦(きがんねんじゅ)
山頭念誦(さんとうねんじゅ)
引導法語(いんどうほうご)
読経は「大悲呪」、「回向文」、「舎利礼文」、などです。
⑥曹洞宗
正法眼蔵
曹洞宗の基本はやはり座禅です。 そして教義の基本は正法眼蔵です。 読んでみるとこれは非常に難しい。 凡人の私にはそれこそ、一言一言が禅問答です。 これは、悟った人が書いている悟りの境地だからでしょう。
明治になって、修証義が在家用の教義の基本となります。 葬儀では2人以上の僧があつまりますと 必ずチンドンチャンがあります。 枕経、剃髪、受戒は通夜に行われる事が多く(東京では) その枕経の経は「遺教経」、「舎利礼文」です。
懺悔文のなかで聞いていると忘れない部分があります。
我昔所造所悪業(がしょくしょぞうしょあくごう)
皆由無始貪瞋癡(かいゆうむしとんじんち)
従身口意之所生(じゅうしんくいししょしょう)
一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)
懺悔し、受戒し、仏弟子となるわけです。
葬儀では入龕諷経(にゅうがんふぎん)で陀羅尼(真言のようなもの) を唱え、龕前念誦(がんぜんねんじゅ) 挙龕念誦(こがんねんじゅ)とつづき 引導法語で故人を悟りの世界へ導きます。
導師はたいまつを右、左と円をえがき 払子(ほっす)・・馬の尻尾のようなものが棒の先についています。 で引導文(漢詩)をとなえます。一字一渇(いちじいっかつ)といい その迫力はかなりのものです。 最後にカアーっとかはあーっとか大声で渇をいれます。 寝ている人はびっくりして起き上がります。 それで、山頭念誦(さんとうねんじゅ) とつづき回向文がよまれます。
⑦日蓮宗
南無妙法蓮華経
日蓮宗は「法華経」を拠り所とします。「南無妙法蓮華経」のお題目に信をささげ 法華経を大切にすれば、必ず霊山浄土へ旅立つことができる とします。
総礼では僧侶、参列者が唱題を3回し礼拝します 道場偈では声明、曲で諸仏を招く事です。 三宝礼では仏法僧の三宝に礼を捧げます。 勧請(かんじょう)では久遠実成本仏釈尊、四菩薩、諸仏諸尊、日蓮聖人 などをまねきます。
開経偈では、法華経の功徳をたたえます。 読経、 引導と続きます。 引導文で私達が聞いていて耳に残る部分をご紹介します。
「・・・更に、霊山往詣の安心を示して曰く、 日蓮は日本第一の法華経の行者なり。 日蓮が弟子檀那等の中に、日蓮より後に来り候はば 梵天帝釈四大天王閻魔法皇の御前にても 日本第一の法華経の行者日蓮坊が弟子檀那なりと 名乗つて通り給うべし。 この法華経は三途の河にては舟となり、 死出の山にては大白牛車となり 冥土にては燈となり、霊山え参る橋なり。 霊山えましましては艮の廊にて尋ねさせ給え。 必ず待ち奉るべく候と云々。・・・」
法号が授与され、焼香、昌題、回向、四誓、三帰 とつづきます。葬儀屋としては四誓が始まるとそろそろ終わりだと思います。
衆生無辺誓願度(しゅじょうむへんせいがんど)
煩悩無数請願断(ぼんのうむすうせいがんだん)
法門無尽請願知(ほうもんむじんせいがんち)
仏道無上請願成(ぶつどうむじょうせいがんじょう)

葬儀・告別式は本来わかれていました。 葬儀があって、告別式があったのです。 しかし、現代の会葬者の事情、東京の火葬事情により 1時間の式で一体化しています。 葬儀・告別式が終わると 親族による最期のお別れ、一般のご会葬のお別れ (お花を棺にいれていただきます。) があります。

故人はほんとうに仏弟子になったのでしょうか? 西方浄土で阿弥陀さんの説法を聞いているのでしょうか? 霊山浄土にいらっしゃるんでしょうか?

わたしは地獄などというもんはないと確信してますが 上のことはわかりません。 また、この世の様にあの世にはランクなどないと 思っていますが 上のことはわかりません。 あの世があるか無いか わからなかったら  あると思ったほうが幸せだと お寺さんが法話でおっしゃてましたが 近代科学に毒された私などには 2000年以上の叡智が すんなりと飲み込めないのも事実です。